不眠

社交不安障害とは?あがり症との違い・人前で緊張する症状と治療を専門医が解説

この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医)

「会議で発言しようとすると声が震える」「人前で字を書く手が震える」「注目される場面を考えただけで動悸がする」——社交不安障害(社交不安症・SAD)は、人から見られる場面での強い不安と、その回避が生活に支障をきたす状態です。「あがり症」「性格の問題」と誤解されやすいのですが、治療の対象となる病気です。

⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」など切迫したお気持ちがあるときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載の電話・SNS相談窓口、または精神科救急医療相談窓口におつなぎください。

社交不安障害とは

人前での発表、初対面の人との会話、電話応対、人前での飲食や記帳など、「他人から注目され、評価されるかもしれない場面」で強い不安・緊張が生じ、動悸・発汗・赤面・声や手の震えなどの身体症状を伴う状態です。

単なる緊張と異なるのは、不安が強すぎてその場面を避けるようになり、仕事・学業・人間関係に実害が出ている点です。「発表のある日に休んでしまう」「昇進の打診を断った」「会食を全部断っている」といった形で現れます。

こんなサインはありませんか(セルフチェック)

  • 人前で話す・食べる・字を書く場面で、震えや発汗が出る
  • 注目される場面を何日も前から心配してしまう
  • 「変に思われたのではないか」と後から何度も反すうする
  • 発表・会議・電話・会食などを理由をつけて避けている
  • 避けることで、仕事や人間関係のチャンスを逃したことがある

原因について

単一の原因は特定されていませんが、もともとの気質に、過去の恥ずかしい経験やストレスなどが重なって発症すると考えられています。本人の努力不足や性格の弱さが原因ではありません。10代など比較的若い時期に始まることが多いとされ、「昔からこうだから」と受診に至らないまま長く悩んでいる方が少なくありません。

受診の目安と、早めの相談が大切な理由

回避の対象は放っておくと広がりやすく、キャリアや対人関係の選択肢が少しずつ削られていきます。また、つらさをアルコールで紛らわせるうちに飲酒量が増えるケースも指摘されています。「避けている場面のせいで、やりたいことを諦めた」ことが一度でもあるなら、相談のタイミングです。

治療の考え方

  • 精神療法(認知行動療法など)——「注目されている」「失敗したら終わり」といった考え方の癖に働きかけ、避けていた場面に段階的に慣れていく方法です
  • 薬物療法——不安を和らげる薬を医師が状態に応じて処方し、精神療法と組み合わせることがあります
  • カウンセリング——不安の背景の整理や、対処スキルの練習を行います

当院での診療について

アウル五反田駅前心療内科では、精神保健指定医・精神科専門医が診察し、カウンセリングの体制も整えています。「こんなことで受診していいのか」と迷われる方が多い病気ですが、受診理由として非常に一般的なご相談です。朝8時から診察しているため、人の少ない時間帯の通院をご希望の方にもご利用いただけます。予約はWEB・LINEに対応しており、電話が苦手な方も電話なしで予約が完結します。

よくある質問

Q. ただのあがり症との違いは何ですか?
A. 程度と支障の有無が目安です。緊張しながらもこなせているなら経過を見てよい場合もありますが、避ける行動が出ていて生活に実害があるなら、受診をおすすめします。

Q. 診察で話すのも緊張します。
A. うまく話せなくて大丈夫です。事前にメモを書いてきていただく形でも構いません。ご自身のペースでお話しいただけるよう配慮します。

ご予約について
アウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)は朝8時から診察を行っています。初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
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