この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医/日本医師会認定産業医)
「異動してから、会社に向かおうとすると体が動かない」「日曜の夜になると涙が出る」——適応障害は、はっきりしたストレスのきっかけがあり、それに反応して心身の不調が現れる状態です。本人の甘えや意志の弱さによるものではなく、適切な休養や治療、環境調整を検討すべき医学的な状態です。
⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」など切迫したお気持ちがあるときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載の電話・SNS相談窓口、または精神科救急医療相談窓口におつなぎください。
適応障害とは
適応障害は、特定のストレス因(異動・昇進・人間関係・環境の変化など)をきっかけに、抑うつ気分、不安、涙もろさ、イライラ、不眠、頭痛・動悸などの症状が現れ、仕事や生活に支障をきたしている状態です。
特徴は、ストレスの原因から離れると症状が軽くなりやすいことです。「休日は比較的元気なのに、出勤日の朝に体調が崩れる」といったパターンはよく見られます。
うつ病との違い
適応障害とうつ病は症状が似ていますが、一般に、うつ病では原因から離れても気分の落ち込みが続き、何をしても楽しめない状態が持続しやすいとされています。ただし、適応障害の状態が長引くうちにうつ病に移行することもあるため、どちらかを自分で判断せず、早めに診察で見立てを受けることが大切です。
こんなサインはありませんか(セルフチェック)
- 特定の場所・人・業務のことを考えると、動悸や吐き気がする
- 出勤前に涙が出る、体が動かない
- 休日はいくらか楽になるが、日曜の夜から憂うつになる
- 異動・転職・昇進・入学など、はっきりした環境の変化が思い当たる
- ミスが増えた、仕事の能率が明らかに落ちた
受診の目安と、早めの相談が大切な理由
「原因が分かっているから、我慢すればいい」と耐え続けると、症状が重くなり、回復までの時間も長くなりがちです。また、休職や配置転換などの環境調整には医師の診断書が必要になることが多く、受診していないと必要なときにすぐ動けません。生活や仕事への支障を感じ始めた段階でご相談ください。
治療の考え方
- 環境調整——最も重要な治療とされています。業務量の調整、配置転換、休職など、ストレス因との距離の取り方を検討します。職場との調整に必要な診断書や意見書の作成も診療の一部です
- 精神療法——診察のなかで、現在のストレス状況を整理し、症状への対処方法や今後の環境調整について一緒に検討します。必要に応じて、継続的なカウンセリングなどをご案内することがあります。
- 薬物療法——不眠や不安が強い場合に、症状を和らげる目的で補助的に用いることがあります
当院での診療について
アウル五反田駅前心療内科の院長は、精神保健指定医・精神科専門医であると同時に日本医師会認定産業医として企業の現場にも関わってきました。働く方の適応障害について、休職・復職の判断や職場との調整を含めて現実的にご相談いただけます。当日の診断書発行に対応し、朝8時から診察を行っているため、「出勤できるか不安な朝」にも、予約状況に応じてご相談いただけます。
よくある質問
Q. 休職したほうがいいのでしょうか?
A. 状態とご事情によります。休職だけでなく、業務調整など段階的な選択肢もあります。診察でご状況を伺ったうえで、医学的な見立てと選択肢をお伝えします。
Q. 診断書はすぐもらえますか?
A. 当院は当日の診断書発行に対応しています。診察の結果、必要と判断された場合に発行します。
ご予約について
アウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)は朝8時から診察を行っています。初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
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