この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(厚生労働省精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医/日本睡眠学会所属)
「布団に入っても1〜2時間眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めてしまい、そのまま眠れない」——睡眠の悩みは、疲れやストレスのせいと見過ごされがちですが、続くと日中の集中力・気分・体調に大きく影響します。このページでは、睡眠障害の主な症状のタイプ、原因、受診の目安、治療の考え方について解説します。
⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」など切迫したお気持ちがあるときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載の電話・SNS相談窓口、または精神科救急医療相談窓口におつなぎください。
睡眠障害とは
睡眠障害とは、睡眠の量や質に問題が生じ、日中の生活に支障をきたしている状態の総称です。代表的な不眠のタイプには次のものがあります。
- 入眠困難——布団に入ってもなかなか寝つけない
- 中途覚醒——夜中に何度も目が覚める
- 早朝覚醒——予定より早く目が覚めて、その後眠れない
- 熟眠障害——時間は眠っているのに、ぐっすり眠れた感じがしない
このほか、日中の強い眠気(過眠)や、睡眠のリズムが社会生活とずれてしまう状態も睡眠障害に含まれます。
こんなサインはありませんか(セルフチェック)
- 寝つくまでに30分〜1時間以上かかる日が週に何日もある
- 夜中に2回以上目が覚める
- 眠気やだるさで、仕事や家事のミスが増えた
- 日中、強い眠気に襲われる
- 眠れないことへの不安で、布団に入るのが怖くなってきた
- 寝酒をしないと眠れなくなっている
複数当てはまり、その状態が続いている場合は、一度ご相談ください。
睡眠障害の主な原因
睡眠の問題には、さまざまな要因が関わります。
- ストレス・環境の変化——仕事のプレッシャー、異動、人間関係、生活リズムの乱れ
- 生活習慣——就寝前のスマートフォン、カフェインやアルコール、運動不足
- こころの不調のサインとして——うつ病や不安症では、不眠(特に早朝覚醒)が代表的な症状のひとつとされています
- 身体の病気や薬の影響——痛み、頻尿、服用中の薬など
特に大切なのは、不眠が「別の不調のサイン」になっていることがある点です。眠れない原因を確かめること自体が、受診の大きな意味です。
受診の目安
次のような場合は、市販薬や寝酒で対処し続けず、医療機関への相談をおすすめします。
- 睡眠の問題が週3日以上・1ヶ月以上続いている
- 日中の眠気・集中力低下で仕事や生活に支障が出ている
- 気分の落ち込みや不安も一緒に続いている
- お酒の力を借りる日が増えている(アルコールは眠りを浅くし、悪循環になりやすいとされています)
治療の考え方
治療は、原因や状態に応じて医師と相談しながら決めていきます。一般的には次のような選択肢を組み合わせます。
- 睡眠習慣の調整(睡眠衛生指導)——起床時刻を一定にする、就寝前のカフェイン・スマートフォンを控える、など
- 精神療法・カウンセリング——不眠に対する認知行動療法など、「眠れないことへの不安」の悪循環に働きかける方法
- 薬物療法——必要な場合に、依存性に配慮しながら医師が処方します。自己判断での中断や市販薬・アルコールとの併用は避け、疑問は診察時にご相談ください
当院での診療について
アウル五反田駅前心療内科では、睡眠障害の背景にあるストレスやこころの不調も含めて、精神保健指定医・精神科専門医が診察します。朝8時から診察を行っているため、出勤前の受診も可能です。カウンセリングの体制もあり、休職などが必要な場合は当日の診断書発行にも対応しています。
よくある質問
Q. 睡眠薬に頼るのが不安です。
A. 治療は薬だけではありません。生活習慣の調整や精神療法も含めて、状態に合わせた方法を医師とご相談ください。薬を使う場合も、種類・量・やめ方まで含めて説明します。
Q. どのくらい眠れれば正常ですか?
A. 必要な睡眠時間には個人差があります。時間の長さよりも「日中に支障が出ているかどうか」が受診の目安になります。
ご予約について
アウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)は朝8時から診察を行っています。初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
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