この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医)
「電車の中で突然、動悸と息苦しさに襲われた」「また発作が起きるのではと思うと、外出が怖い」——パニック障害は、こうした突然の発作と、発作への不安が生活を狭めていく病気です。適切な治療につながることで回復が期待できる病気とされており、一人で抱え込む必要はありません。
⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」など切迫したお気持ちがあるときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載の電話・SNS相談窓口、または精神科救急医療相談窓口におつなぎください。
パニック障害とは
パニック障害は、予期しないパニック発作——突然始まる動悸、息苦しさ、めまい、発汗、手足の震え、「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖——を繰り返し、「また発作が起きるのではないか」という不安や、発作を避けるための行動の変化が続く病気です。
特徴的なのは、発作そのものに加えて次の3つが現れやすいことです。
- 予期不安——「また発作が起きるのでは」という不安が続く
- 回避行動——発作が起きそうな電車、人混み、会議室などを避ける
- 広場恐怖——電車・エレベーター・人混みなど「すぐに逃げられない場所」「発作が起きたときに逃げにくい、助けを得にくい場所」を強く恐れる(広場恐怖を伴わないパニック障害もあります)
発作の症状は心臓や呼吸の病気と似ているため、まず内科や救急を受診し「検査では異常がない」と言われて悩まれる方が少なくありません。身体の検査で異常がないのに発作を繰り返す場合、パニック障害の可能性を考えて心療内科・精神科にご相談ください。※ただし、動悸や胸痛、息苦しさは、心臓・呼吸器・甲状腺などの病気や、薬剤、カフェインなどでも起こるため、症状や経過によっては身体疾患の確認が必要です。
こんなサインはありませんか(セルフチェック)
- 突然、激しい動悸・息苦しさ・めまいに襲われたことがある
- 発作中「死んでしまうのでは」「気が変になるのでは」と感じた
- また起きるのが怖くて、電車・会議室・人混みを避けている
- 発作が心配で、外出や出張をためらうようになった
- 内科の検査では「異常なし」と言われた
原因ときっかけ
はっきりした単一の原因は特定されていませんが、強いストレスや疲労、生活リズムの乱れがきっかけになることが多いとされています。カフェインの摂りすぎや睡眠不足が発作の起きやすさに影響するともいわれます。本人の性格の弱さが原因ではありません。
受診の目安と、早めの相談が大切な理由
発作を繰り返すうちに「避ける場所」が増えていくと、通勤や外出そのものが難しくなり、生活の範囲が徐々に狭まってしまうことがあります。避ける行動が定着する前、つまり「困り始めた早い段階」での相談が、回復への近道とされています。
治療の考え方
- 薬物療法——発作や不安を和らげる薬を、医師が状態に応じて処方します。効果の感じ方や副作用には個人差があるため、通院しながら調整していきます
- 精神療法(認知行動療法など)——発作への恐怖の悪循環に働きかけ、避けていた場面に段階的に慣れていく方法です
- 生活面の調整——睡眠・カフェイン・アルコールの見直しなど
どの方法をどう組み合わせるかは診察のうえでご相談します。自己判断で服薬を中断すると症状がぶり返すことがあるため、変更したいときは必ず診察時にお伝えください。
当院での診療について
アウル五反田駅前心療内科では、精神保健指定医・精神科専門医がパニック障害の診療にあたります。五反田駅から徒歩2分と通院時の移動負担が少なく、朝8時からの診察で通勤前の受診も可能です。通勤に支障が出ている場合の診断書は当日発行に対応しています。
よくある質問
Q. 発作が起きたらどうすればいいですか?
A. 発作は強い恐怖を伴いますが、多くの場合、数分〜数十分でピークを越えるとされています。安全な場所で楽な姿勢をとり、ゆっくり息を吐くことを意識してください。対処の仕方は診察でも具体的にお伝えします。
Q. 電車に乗れないのですが通院できますか?
A. 当院は駅から徒歩2分です。通院手段も含めて、無理のない計画を一緒に考えますのでご相談ください。
ご予約について
アウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)は朝8時から診察を行っています。初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
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