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WAIS-Ⅳ検査は東京のどこで受けられる?費用・所要時間・予約の流れを解説

この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医)

「発達障害の検査を受けたい」「WAISでIQを測ってもらいたい」——そう思って調べ始めると、東京だけでも実施している場所が複数あり、しかも費用が1,000円台から3万円近くまで幅があることに戸惑うと思います。この記事では、WAIS-Ⅳ検査を東京で受けるときの選択肢、費用の差が生まれる理由、予約から結果までの流れを整理します。

⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」など切迫した状態のときは、検査の前に、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載の電話・SNS相談窓口、または精神科救急医療相談窓口(都道府県設置)につながってください。

WAIS-Ⅳ検査とは

WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー/ウェクスラー成人知能検査 第4版)は、16歳〜90歳11か月を対象とした知能検査です。日本語版は日本文化科学社から刊行されており、心理職が1対1で実施します。

「IQを測る検査」として知られていますが、WAIS-Ⅳでは全検査IQ(FSIQ)だけでなく、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4つの指標をあわせて評価します。得点の高低や指標間の差だけでなく、検査中の様子や生活上の困りごとも含めて総合的に解釈することが重要です。

指標 測っているもの 低いと現れやすいこと
言語理解(VCI) 言葉の知識、言語による推論 抽象的な説明の理解に時間がかかる
知覚推理(PRI) 視覚情報の処理、図形的な推論 図面や空間の把握が苦手
ワーキングメモリー(WMI) 情報を一時的に保持して処理する力 口頭の指示を覚えていられない、聞き漏らす
処理速度(PSI) 単純作業を正確に速くこなす力 事務作業に人より時間がかかる

(※これらの得点は日常生活での得意・不得意を考える手がかりになりますが、特定の得点が低いからといって、特定の困りごとが必ず生じるわけではありません。)

たとえば「言語理解は高いのに処理速度が低い」というプロフィールの場合、理解力はあるのに事務処理でミスが目立つという、周囲から誤解されやすい状態が生じます。この「なぜうまくいかないのか」を言語化できることが、検査を受ける最大の意義です。

WAIS-Ⅳで発達障害の診断がつくわけではありません

ここは誤解が多い点です。WAIS-ⅣはADHDやASDを判定する検査ではありません。あくまで認知機能のプロフィールを客観的に把握する検査であり、診断は、生育歴や現在の困りごとを含めた診察を通じて医師が総合的に行います。

検査結果は、その材料のひとつ。そして診断以上に、日常での対策を立てるための地図として役立ちます。

東京でWAIS-Ⅳを受けられる場所

東京都内では、主に次の3つの経路があります。それぞれ目的も費用も異なります。

1. 医療機関(精神科・心療内科)

最も一般的な経路です。診断や治療につなげたい場合はここになります。検査単独ではなく、診察とセットで実施されます。

医療機関では医師の診療の一環として、公認心理師・臨床心理士などの心理職が検査を担当することが一般的です。診断や治療、診断書作成などにつなげたい場合には、医療機関で診察を受けたうえで評価してもらうことが適しています。

2. 大学・研究機関の心理相談室

臨床心理学系の大学院を持つ大学が、学外向けに心理相談室を運営していることがあります。比較的低額で受けられる場合がありますが、受け入れ枠が限られ、待機期間が長くなることが多いのが実情です。また医療機関ではないため、診断書の発行はできません。

3. 民間の心理検査機関・カウンセリングルーム

自費で検査のみを行う事業者です。予約が取りやすい場合がありますが、実施者の資格や報告書の内容は事業者によって差があります。公認心理師・臨床心理士が実施するか、報告書がどの程度詳しいかを事前に確認しておくことをおすすめします。こちらも診断書は発行できません。

選び方の目安:診断・診断書・制度利用を視野に入れているなら医療機関。自分の特性を把握することだけが目的なら大学の相談室や民間機関も選択肢になります。ただし、後から診断が必要になった場合、医療機関で改めて評価が必要になることがあります。

費用に大きな差がある理由

保険診療として実施される場合:検査料は3割負担で1,350円(※当院では保険診療では行っておりません)

WAIS-Ⅳは、診療報酬点数表の「D283 発達及び知能検査」の「操作と処理が極めて複雑なもの」(450点)に位置づけられています。医師が診療上必要と判断し、健康保険の算定要件を満たして実施する場合、検査料は4,500円で、3割負担では1,350円です。これとは別に初診料・再診料などがかかります。

同じ区分にはWISC-Ⅲ・WISC-Ⅳ・WISC-Ⅴ・WAIS-Ⅲも含まれます。診療報酬上、この区分は検査と結果処理を合わせて1時間30分以上を要する検査とされています。なお同一日に複数の検査を行っても、算定できるのは主たるもの1種類のみです。

自費の場合:1万円〜3万円程度

一方、WAIS-Ⅳを自費で実施している医療機関・機関も多くあります。理由としては次のような事情があります。

  • 実施に90〜120分、採点と報告書の作成にさらに時間を要し、心理職の稼働が大きい
  • 結果説明に30〜60分の枠を別途確保している
  • 詳細な報告書を作成し、本人が職場や支援機関に提出できる形にしている

つまり、費用の差は「検査そのものの質」の差というより、どこまでの時間と説明が含まれるかの差である場合が多いといえます。

予約時に確認しておきたいこと

  1. 保険診療か自費か、総額でいくらか
  2. 結果説明の時間が含まれるか(別料金か)
  3. 報告書が発行されるか、その内容の詳しさ
  4. 検査の実施者が公認心理師・臨床心理士
  5. 結果が出るまでの期間

東京・五反田エリアで受診先をお探しの方へ
本記事の監修医師が院長を務めるアウル五反田駅前心療内科では、WEB・LINEから初診のご予約が可能です。
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当院(アウル五反田駅前心療内科)でのWAIS-Ⅳ検査

アウル五反田駅前心療内科(JR五反田駅から徒歩2分)では、次の形でWAIS-Ⅳを実施しています。

項目 内容
費用 自費診療。合計20,000円(1日目13,000円/2日目・結果説明7,000円 ※前金制となります)
追加の心理検査 必要に応じてCAARS(成人のADHD特性を評価する質問紙)などを追加する場合も、1日目の費用は13,000円で変わりません。
所要時間 検査 約90〜120分/結果説明 30〜60分
結果までの期間 2〜3週間程度
対象 18歳以上/日本語を母国語とする方
予約 初診後に受け付けています

(出典:アウル五反田駅前心療内科 WAIS-Ⅳ検査ページ

初診時には当院では診察に加えて、AQ-J(ASDの心理検査)など保険適用内での心理検査も行っております。WAIS-Ⅳは希望者全員に一律に行うものではなく、診察内容や困りごとを踏まえて必要性を検討し、必要と判断された場合に上記の自費コースをご案内しています。

自費診療に関するご注意:WAIS-Ⅳの自費コースは健康保険が適用されず、上記が全額自己負担となります。当日キャンセルの場合、予約料の返金はできません。また、検査は認知機能のプロフィールを把握するものであり、検査を受けたことで診断が確定するものではありません

予約から結果までの流れ

  1. 初診の予約——多くの医療機関では、いきなり検査だけを予約することはできません。まず診察を受け、検査が適切かどうかを含めて相談します
  2. 初診・診察——現在の困りごとと、子どもの頃からの経過を伺います。通知表や母子手帳など当時の様子が分かる資料があると参考になりますが、なくても差し支えありません
  3. 検査の予約——心理職の枠を確保します。医療機関によっては数週間先になることがあります
  4. 検査当日——90〜120分、1対1で実施します
  5. 採点・報告書の作成——2〜3週間程度
  6. 結果説明——指標ごとの結果と、そこから読み取れる日常での対策を確認します

検査を受ける前に知っておきたいこと

体調を整えて臨む

WAIS-Ⅳには制限時間のある課題が含まれ、睡眠不足、強い抑うつや不安、疲労などは検査結果に影響することがあります。うつ状態が強い時期は、まず治療を優先し、ある程度落ち着いてから検査を行うほうが、その方の本来の特性を反映しやすくなります。

短期間に繰り返し受けることは勧められません

同じ検査を短期間に繰り返すと練習効果が生じ、正しい評価ができなくなります。過去にWAIS-Ⅳを受けたことがある方は、いつ受けたかを予約時に必ずお伝えください。

結果は「優劣」ではありません

指標の高低は、得意・不得意の輪郭を示すものです。数値が低い指標があっても、それはその領域で工夫や支援があると力を発揮しやすいということを意味します。結果を受け取ったあと、何をどう変えるかを一緒に考えるところまでが検査の目的です。

よくある質問

Q. 検査だけを受けることはできますか?
医療機関では、まず診察を受けたうえでの実施が一般的です。検査単独での受検を希望する場合は、民間の心理検査機関が選択肢になりますが、診断書の発行はできません。

Q. 結果は職場に提出できますか?
報告書を配慮の相談に用いることは可能です。ただし提出は本人の判断によるもので、義務ではありません。何をどこまで伝えるかは、診察のなかで一緒に整理できます。

Q. 16歳・17歳でも受けられますか?
WAIS-Ⅳの適用年齢は16歳からですが、医療機関によって受け入れ年齢の設定が異なります(当院は18歳以上が対象です)。事前にご確認ください。

Q. IQの数値だけ知りたいのですが。
数値は出ますが、それ単独では生活の改善につながりにくいのが実際のところです。指標ごとの差と、そこから導かれる対策のほうが有用な情報になります。

Q. 検査で「異常なし」と出たら、困りごとは気のせいですか?
いいえ。知能検査の結果が平均的でも、日常の困りごとが実在することは十分にあります。ADHDやASDの特性は知能検査だけでは捉えきれません。困っている状態そのものが相談の理由になります。

まとめ

  • WAIS-Ⅳは認知機能のプロフィールを把握する検査。発達障害を判定する検査ではない
  • 東京では医療機関・大学の相談室・民間機関の3経路。診断や制度利用が視野にあるなら医療機関
  • 医師が診療上必要と判断し、保険診療として実施される場合の検査料は3割負担で1,350円。自費では1〜3万円程度が目安。差は含まれる時間と説明の範囲によるところが大きい
  • 予約時は総額・結果説明の有無・報告書・実施者の資格・期間を確認する
  • 体調を整えて臨むこと。抑うつが強い時期は治療を優先したほうがよい場合がある

大人のADHDの特性や検査については大人のADHDとは?でも解説しています。

ご予約について
本記事の監修医師・福島康浩が院長を務めるアウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)は、朝8時から診察を行っており、WAIS-Ⅳによる認知機能の評価、当日の診断書発行、カウンセリングに対応しています。初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
アウル五反田駅前心療内科のご予約はこちら(WEB・LINE対応)

※本記事の費用・制度に関する情報は2026年9月時点のものです。診療報酬は改定される場合があります。実際の費用は受検される医療機関・機関にご確認ください。

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