この記事の執筆・監修|院長 福島 康浩(精神保健指定医/日本精神神経学会 精神科専門医・指導医)
「もう限界だが、休むにはどうすればいいのか分からない」——休職を考えはじめた方が最初にぶつかるのが、診断書の手続きです。この記事では、受診から発行、会社への提出までの流れを順に整理します。
⚠️ 緊急のときは
「消えてしまいたい」「自分を傷つけそう」といった切迫した状態では、通常の予約を待たず、身近な方や地域の精神科救急医療相談窓口に相談してください。自傷行為が差し迫っている場合や生命の危険がある場合は、119番に連絡してください。
結論:休職の診断書は医師の診察と医学的な判断に基づいて発行されます
休職のための診断書を希望する場合は、まず医療機関を受診し、現在の症状や仕事への影響について医師に相談します。医師が診察の結果、休養や休職が医学的に必要と判断した場合には、その内容を診断書に記載します。
医師法第19条第2項では、診察した患者から診断書の交付を求められた場合、正当な理由なく拒否できないと定められています。ただし、これは希望する病名や休職期間をそのまま記載する義務があるという意味ではありません。
休職が必要かどうか、どの程度の療養期間が必要かは、診察による医学的な判断に基づきます。また、実際の休職手続きや休職期間の取扱いは、勤務先の就業規則などによって異なります。出典:医師法(e-Gov法令検索)
初診時に持参するとよいもの
| 持ち物 | 内容 |
|---|---|
| マイナ保険証または資格確認書等 | 保険診療で受診する際の資格確認に必要 |
| お薬手帳・服用中の薬の情報 | 他院で薬を処方されている場合 |
| 会社所定の診断書様式 | 勤務先から指定された書式がある場合 |
| 紹介状・過去の検査結果 | 他院に通院していた場合など |
| 症状や仕事の状況をまとめたメモ | 症状の始まった時期、仕事内容、欠勤状況など |
会社所定の診断書がない場合でも、医療機関の所定様式で発行できる場合があります。ただし、勤務先が必要とする記載内容や書式は事前に確認しておくと安心です。
受診から発行までの流れ
- 予約する——WEB・LINE・電話で初診枠を取ります。このとき「休職の診断書を希望している」と伝えておくと、当日の流れがスムーズです。
- 会社の様式を確認する——勤務先に所定の書式があるかを確認し、ある場合は受診時に持参します
- 診察を受ける——症状の経過、仕事の状況、どのくらい休む必要を感じているかを伝えます
- 診断書の発行——医師が休養・休職を必要と判断した場合に発行します。医療機関や書類の内容によって、当日発行または後日のお渡しとなります
- 会社へ提出する——人事または直属の上司へ提出します。提出先は就業規則で決まっていることが多いため、事前に確認しておきます
当日もらえるかどうか
休職の診断書は、初診当日に発行できる場合があります。ただし、医師が診察の結果、休養や休職が必要と判断することが前提です。
アウル五反田駅前心療内科では、診察内容に応じて当日の診断書発行に対応しています。ただし、次のような場合は後日のお渡しになることがあります。
- 会社所定の様式で、記入項目が多い場合
- 症状の経過をもう少し確認してから判断すべきと医師が考えた場合
- 検査の結果を待つ必要がある場合
期限が決まっている場合は、予約時に「いつまでに必要か」を伝えてください。
東京・五反田エリアで受診先をお探しの方へ
本記事の監修医師が院長を務めるアウル五反田駅前心療内科では、WEB・LINEから初診のご予約が可能です。
▶ ご予約はこちら(WEB・LINE対応)
医師にどう伝えればよいか
「診断書がほしい」とだけ伝えるより、状況を具体的に話すほうが、実情に合った内容になります。次の3点を整理しておいてください。
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| どんな症状が、いつから | 「3か月前から眠れず、朝起きられない。先月から遅刻が増えている」 |
| 仕事にどう影響しているか | 「集中できずミスが増えた」「電話が鳴ると動悸がする」「出勤前に吐き気がする」 |
| どうしたいか | 「一度休みたい」「部署の異動で続けられないか相談したい」 |
うまく言葉にならなくても構いません。医師のほうから順に質問していきます。書き出したメモを渡していただいても大丈夫です。
休職の診断書は、本人の希望だけで休職の必要性や期間を記載できるものではありません。医師が診察に基づいて医学的に判断した内容を記載する文書です。休職が医学的に必要と判断できない場合には、その旨を説明し、今後の対応について相談します。
診断書に書かれること
様式によって異なりますが、一般的には次の内容が記載されます。
- 病名——適応障害、うつ病、不安障害など
- 必要な療養期間——「◯週間の自宅療養を要する」「◯月◯日まで休養を要する」など、医師が医学的に必要と判断した期間
- 就労に関する意見——休養が必要、就業可能だが業務内容の配慮が必要、など
- 発行日と医療機関名・医師名
診断書に記載された療養期間が、そのまま会社の休職期間として確定するわけではありません。実際の休職開始日や期間の取扱いは、勤務先の就業規則などに基づいて決まります。
症状の詳細な経過や、家庭の事情まで書かれるとは限りません。勤務先へ伝える健康情報の範囲について希望がある場合は、診断書の作成前に医師へ相談してください。ただし、会社所定の書式や提出目的によっては、必要な記載項目が指定されている場合があります。
費用
| 書類 | 費用 |
|---|---|
| 診断書(クリニック所定用紙) | 3,500円(自費) |
| 主治医意見書・就労可能証明書(ハローワーク指定) | 3,500円(自費) |
| 傷病手当金の意見書 | 3割負担で300円程度(保険適用) |
休職用の一般的な診断書は、原則として保険適用外の自費文書です。一方、病気の診断や治療のために受診し、保険診療の要件を満たす場合には、診察自体は健康保険の対象となります。
当院では、診断書の取得のみを目的とし、保険診療としての医学的必要性が認められない受診は自費診療となり、診察料等を含めて10,000円程度です(30分未満の診察、心理検査なしの場合)。
なお、傷病手当金の申請に用いる医師の意見書は、一般の休職用診断書とは異なり、保険診療での算定対象です。傷病手当金意見書交付料は100点で、3割負担の場合は300円です。同日に診察や検査などを行った場合には、別途その自己負担が生じることがあります。
※本記事の費用は、アウル五反田駅前心療内科の料金ページに掲載されている2026年11月時点の目安です。実施する診療内容や医療機関によって金額は変わります。保険適用の範囲は、診療報酬の改定や個別の診療内容により変わることがあります。
休職中の収入はどうなるか
私傷病による休職制度は、法律ですべての会社に設置が義務付けられている制度ではありません。休職の条件や期間、休職中の給与の取扱いなどは、勤務先の就業規則や労働契約などによって異なります。まずは勤務先の制度を確認してください。
会社員など、健康保険の被保険者として加入している方は、休職中に給与が支払われない場合などに、傷病手当金を受給できることがあります。
傷病手当金は、原則として、業務外の病気やけがの療養のために仕事に就くことができず、連続する3日間の待期期間を経て4日目以降も休業している場合など、所定の要件を満たすときに支給されます。給与が支払われている場合は、金額に応じて不支給または差額支給となります。
1日当たりの支給額は、原則として支給開始日前12か月の標準報酬月額の平均額を30で割った額の3分の2で、支給期間は支給開始日から通算1年6か月です。出典:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」
なお、業務が原因となって発症した病気については、健康保険の傷病手当金ではなく、労災保険の対象となる場合があります。
申請の具体的な手順と必要書類はうつ病・適応障害で傷病手当金を申請する手順にまとめています。
提出後の流れ
- 会社へ診断書を提出する(提出先は就業規則で確認)
- 休職の開始日・期間・給与の扱いについて会社と確認する
- 傷病手当金を申請する場合は、本人が申請書の必要事項を記入し、勤務先と医療機関にも所定の欄の記入を依頼する
- 療養中も通院を続ける(期間の延長には改めて診断書が必要になることがあります)
- 復職の相談——症状が改善してきたら主治医と復職の時期や働き方について相談します。勤務先の規程によっては、復職可能であることを示す診断書や産業医面談などが必要になります
アウル五反田駅前心療内科の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-14-9 FSビル8階(五反田駅から徒歩2分) |
| 電話 | 03-5447-0300 |
| 受付時間 | 8:00〜11:30/13:00〜17:00 |
| 休診日 | 火曜・日曜・祝日 |
| 予約 | WEB・LINE・電話(初診も予約制) |
| 対応 | 診察内容に応じた当日の診断書発行、休職・復職に関する相談、公認心理師・臨床心理士によるカウンセリング |
(2026年11月時点。最新の情報は公式サイトをご確認ください)
よくある質問
Q. 休職の診断書は当日もらえますか?
当院では、診察の結果、医師が休養・休職を必要と判断した場合、初診当日の診断書発行にも対応しています。ただし、病状の評価や書類の内容によっては、後日の発行になることがあります。診断書が必要な場合は予約時にお伝えください。
Q. 初診でも診断書を書いてもらえますか?
初診で発行される場合もありますが、症状の経過を確認したうえで判断するため、再診時になることもあります。確実な日数をお約束することはできません。
Q. 診断書には何が書かれますか?
一般的には病名、必要な療養期間、就労に関する意見(休養が必要など)が記載されます。症状の詳細な経過まで書かれるとは限りません。
Q. 診断書の費用はいくらですか?
アウル五反田駅前心療内科では、当院所定の一般診断書は3,500円(自費)です。会社指定の様式などでは料金が異なる場合があります。なお、診断書の文書料とは別に診察費用がかかります。診察が保険適用となるかどうかは、受診の目的や診療内容によって異なります。
Q. 会社の様式がある場合はどうすればよいですか?
受診時に持参してください。様式によっては記入に時間がかかり、後日のお渡しになることがあります。
Q. 診断書だけをもらいに行くことはできますか?
一度も診察を受けずに、休職の必要性を証明する診断書を発行することはできません。すでに通院中の場合は、これまでの診療経過を踏まえて作成できる場合があります。
初診の場合は、医師の診察を受け、休養や休職が医学的に必要かどうかを判断します。
当院では、治療を目的とせず、診断書の取得のみを目的とする自費診療の場合、診察料等を含めて10,000円程度となります(30分未満の診察、心理検査なしの場合)。
ご予約について
本記事の監修医師・福島康浩が院長を務めるアウル五反田駅前心療内科(五反田駅徒歩2分)では、仕事のストレスによる気分の落ち込み、不安、不眠などのご相談や、休職・復職に関する診断書の作成に対応しています。
診察で症状や就労状況を確認し、医学的に休養・休職が必要と判断された場合には、初診当日の診断書発行にも対応しています。
朝8時から診療を行っており、初診のご予約はWEB・LINE・お電話(03-5447-0300)から可能です。
▶ アウル五反田駅前心療内科のご予約はこちら(WEB・LINE対応)